ハローエンジニア!
前回、前々回とVBAにまつわる疑問について現役エンジニアであるサイトメンバーのけーいちさん、ナガヤンを迎えてお話ししてきました。
今回は第三弾として
おすすめのVBA学習法とは?
についてをメインに、前回と同様お二人と一緒に話をしていきたいと思います!
今回の話までの経緯を知りたい方は以下の記事をご参照下さい。
せきぞー
前回、「VBAの使い方を学ぶこと」よりもまずは、「プログラミング的な考え方」を学ぶことから始めるべきという話がありました。
そこでですが、何かおすすめの学習方法ってありますか?
けーいち
まずはロジカルシンキングですね、プログラミング的思考というか。
ロジックツリーとか。
なんかそういう、体系立てて表現をしていくみたいな…。
けーいち
ですが、自分は割と業務を通して身につけてきてしまっているのではっきりとこれをやればいいよっていうのがなかったりするんですよね。
あるとしたら、やっぱ本を読むとかになるかな…。
ナガヤン
まずはパズルゲームみたいに簡単に始められるものからでも良いんじゃないですか?
それでやってみて「そこそこできそう!」と思ったらもっと深く追求してみても良いと思うし。
「ちょっとよくわかんない」「あまりおもしろくない」と思うならひょっとしたらプログラミングは向いていないのかもしれないです。
ナガヤン
最近任天堂が出したゲームをするとかでもいいんじゃないですか?
結構評判いいみたいですよ?
ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング | Nintendo Switch | 任天堂
ナガヤン
それか、そこまで手をかけたくないのであれば、ネット上のフリーゲームでプログラミングっぽいことができるものもありますね。
Santa Tracker Code Lab - Google
せきぞー
やっぱり一番最初のハードルは低ければ低いほど良さそうですね。
ナガヤン
最初から本気でやる気がある人なら「この本を買って〜」とかも言えるんですけど、
とりあえず手始めに感覚掴みたいっていう人だったり、一度挫折してしまった人がまたイチからはじめるとかなのであればその方が良いかなと思います。
せきぞー
ちなみにそこから段階を踏んで「今度はVBAを本格的に学んで行こう」っていうステップになった時、スクールに通ったりするのとかはどうなんですか?
けーいち
スクールに金出して学ぶものじゃないですね。回収できないので。
※個人の見解です
けーいち
スクールで設定されている金額って、スキルを習得して副業で仕事受けられるようになることで「授業料がこの金額でも回収できるよね」って方向で設定されてると思うんですよ。
で、「プラスアルファで転職も狙えるけどね」っていうスタンスじゃないかなって。
そうなってくると前々回でも伝えたように、VBAに関してはそういうサクッと対応ができる案件は基本ないので、結果的に回収できないと思うんですよね。
けーいち
じゃあ転職メインで受講するとして、元々事務職でExcel扱っていた人が、VBAできるようになったからって市場価値が突然上がるか?っていうのはだいぶ疑問ですし、
ましてや未経験業種への転職だったりすると逆に下がることの方が多いわけじゃないですか。
副業は狙えない
転職での月収UPも狙えない
こうなってくると「高額な受講費用を払ってまでスクールに行く意義」ってのはちょっと思いつかないですね。
せきぞー
そしたらやっぱり日々の業務の延長で本などで学びながら実際に手を動かしていく方法が一番手堅い感じがしますね。
けーいち
に、なると思いますね。
あとはまあ自分がスクール側の立場でVBAの教材を売るんだったら、個人に対してではなくて法人に対して「御社の仕事の生産性を上げるためにVBAを教えますよ」みたいな切り口で売り出すと思うんですよね。
今働いてる人の生産性を上げるためにVBA教えます。だからお金とります。だったらまだ成り立つと思うんですよ。
けーいち
どこのスクールの話なのかはわからないですが、前々回で話のあったブロガーさんが通うスクールに関してもたぶんそういうところで、法人に教えるっていうことが起点にカリキュラムが存在していて、それを個人向けにも開放しているっていうのが多分真相なんじゃないかなぁって気はしますねぇ。
けーいち
個人からお金をとるためだけにVBAコースを作ってるわけではないと思うんですよね。個人がお金を出してVBAコースに行くメリットが自分は思いつかないので。
それに教材を作ってる時点でコストがかかってるはずなので売れないものを作るっていうことはまずないと思うんですよ。
けーいち
なので結論としては「個人向けのVBAのコースは存在はする」が「その価値に見合ったものを提供しているか?はかなり疑問」といった感じですね。
せきぞー
そう聞くと本で自分で学習する方が安上がりだろうし、金銭的なリスクは低そうですよね。
けーいち
ですね〜
めっちゃ教材買ったとしても、スクールと比べたら1/10くらいのコストしか掛からないと思うんですよ。
多少は前後するとは思いますけど、スクールへ行く以上はコース料金2,30万は超えてくる相場ですよね。
一方で、書籍ってだいたい一冊3000円〜5000円前後なので、5000円の本を10冊買っても5万円で済みます。
けーいち
極端な話、5、6冊買って習得できないんだったらスクール行っても多分だめなんですよ。
実務で身につけていく以上に学べる環境がスクール側で整えられてるか?っていったら、若干疑問も残るところですしね。
けーいち
あとは、オンラインで学習教材を販売しているUdemyだと定期的に桁違いに安いセールを実施していたりするので、頻繁にチェックしておいて「教材が安い時に買う」っていうのはだいぶオススメですよ。
自分も結構チェックして買ってます!
画像引用:Udemy
けーいち
セール中であればUdemyの方が新品の本を買うよりも安上がりな場合もあります。
本に関しては3000~5000円と言いましたが、Udemyはセール中だとひとつの講座が2000円をきってくるんですよね。もちろん講座の内容にもよるんですけど。
こういった価格破壊が平気で起こったりする
画像引用:Udemy
けーいち
一方で、本は本でブックオフなどに行けば古くなった技術書が安く流れてきたりしているので「多少古くてもいからとりあえずプログラミングを触ってみたい」というのであればそういったところを利用するのも全然ありだと思います。
流行り廃りはあるので言語や内容によっては使い物にならないものもあるので、あくまで「趣味の範囲」の場合に限りますが。
せきぞー
実際にUdemyの教材ちょっと眺めてみたんですけど、これはたしかに良さそうですね!
しかもプログラミングだけでなく、いろいろな分野の教材が並んでいてかなり目移りしてしまう!
せきぞー
ちなみにUdemyで学習することの良さって他にも何かあったりしますか?
けーいち
Udemyに関しては動画がセットになっていることが多いので、実際に動いている画面を見ながら進めていくということができます。
本だとどうしてもパソコン操作をしながら進めていくときに、その時の画面がどうなっているかっていうことまでは逐一表現することができないわけじゃないですか。
なのでUdemyの方がとっつきやすさは本よりも上だなと感じますね。
けーいち
ただボリュームに関しては圧倒的にUdemyの方が少ない気もします。
技術書ってだいたい2,3センチくらいの厚みがあるんですよ。ページ数にしてだいたい500~600ページとかになるんですよ。しかも割と文字びっちりめで。
なので量をとるか、とっつきやすさをとるかになってくるのでそこはトレードオフですね。
ナガヤン
ちなみに本のボリュームに関しては、はじめのうちは「作って学ぶ系」の本は最初はいいかもしれないですよね。とりあえず触れてみるっていうところで。
全体的に網羅はできないけど、それだったら1、2センチくらいの厚さの本で済むので。
ナガヤン
小さな成功体験をたくさん積めるっていうものがいいですね。
たとえば「付箋アプリを作ってみましょう」とか「広告ってこんなふうにすれば作れますよ」というようなのをかなり丁寧に説明してくれているやつとか。
けーいち
たしかに、それはそうですね。
成功体験もそうだし「実際に作ってそれが動いた」を実感できることがすごく大事だと思うんですよ。
そうなると技術書ってどうしても自分で動かさないとわからないし、動かしたものが正解かどうかの判断がつけにくいのもネックなんですよね。
そういった点ではUdemyの教材は「動画の通り動いた!」で諸々解決してしまうので、できたって実感が湧きやすいし達成感も得られやすいと思うんですよね。
けーいち
あと、技術書って体系立てて学ぶことを目的にしているものが多いので、書いてあること一つ一つができるようになったところで、それを元に何かが出来上がるわけではないことが多いんですよね。
積み木でお城を作るということを例に挙げるとすれば、技術書でいう「ひとつできた」は「積み木ひとつひとつの使い方がわかるようになった」っていう感覚に近くて。
「じゃあどんなものが作れるの?」って部分がはっきりしないために、何かじれったい気持ちになるんじゃないかな、と。
それだったら「なんかよくわからないけどお城ができた」の方が、達成感を得るという面では効果的だと思うんですよ。
せきぞー
中古で技術書を買う場合、いつ発行されたかは気にしておいた方がいいですよね?
けーいち
先程軽く触れたとおり、言語や領域によって流行り廃りが早いところと遅いところがあるので、どれくらいってのは一概には言えないですね。
例えばWebページを作ったりするWebフロントの領域だと、セキュリティーが密接に関わってくるのでアップデートが激しくて、
半年もしたら「え、まだそんなの使ってるの?」っていうことはザラにありますね。
けーいち
一方で、バックエンドのサーバーで動いているようなものだとアップデートの頻度が結構遅かったりするので、
まあ2、3年だったら、全然ありかなぁ。5年だと…う〜ん……、みたいな感じですかね。
けーいち
で、そうかと言えばCOBOLみたいに未だに生き残ってる化石みたいな開発言語っていうのも一部あることにはありますし。
あとは同じ言語であっても使ってる環境によって寿命が全然ばらばらになるので、何の言語でどういった状況にて使用するのかが決まった段階でその都度調べることをおすすめします。
どういった状況で使用するのかが決まった段階で、どんな言語や技術が適切なのかをその都度調べることをおすすめします。
けーいち
VBAに関していえば、自分が使用しているExcelのバージョンに対応しているものであれば基本問題ないと思います。
ナガヤン
もしVBAを本格的に書籍で学んでいきたい場合、
「現状の業務を改善していきたい事務職員向け」のものと、「よりシステムについて詳しく説明がされているエンジニア向け」の大きく2通りに種類が分かれるので購入の際はしっかり調べてからにした方が良いですね。
前者の方がより実用的でしょうし、後者の方が案件獲得を目指す人には向いている本になってくるのかなと思います。
たとえばこの本なんかは事務職員向け
こっちなんかはエンジニア向けといった具合です。
けーいち
Udemyで教材を選ぶ場合は、「評価の高さ」と「レビューの多さ」が比例しているものを選ぶっていうので基本は良いと思いますよ。
一応、30日以内であれば基本的に返金が可能なので、買ってから判断するのも大いにアリだと思います!
Excel VBA[第1弾](超入門)エクセルが自動で仕事する!マクロの魔法 文系・非IT職もできるプログラミング
例えばこの講座なんかは評価も高いし、レビュー数も多いので最初の入口としては結構いいんじゃないですかね?(もちろん事前に内容を確認して、納得した上で判断してね)
ナガヤン
今、こちらの講座の内容を見てみたんですが、
変数や関数に関しての初歩の初歩から教えてくれているようですのでイチから始めようとしている方には非常に親切な内容になっていると思いました!
あと、"Option Explicit"の扱い方を知っているとデバッグもちゃんとできるようになるので、
この教え方はいいですね〜!
ナガヤン
これ、結構よさそうですよ〜!
けーいち
大絶賛じゃないですか笑
せきぞー
いずれにせよ、内容をしっかり確認した上で自分に合ったものを選んでいくことが大事ですね。
お二人ともどうもありがとうございました!
せきぞー
今回の話を簡単に振り返っていきたいと思います。
これにて一旦VBAに関してのお話は終了にさせていただきます。
また、気になる話題がでてきたらとりあげていきたいと思います。
普段は野外イベントの設営など行っています。
出来るだけ読者の方の視点に立った執筆を心がけていきます!
物静かな性格なため時折南の島に佇む某石像と勘違いされることもあるとか、ないとか。
Twitter:@100Sekizo