エンジニア転職でのポートフォリオは提出方法が命です!

記事更新日: 2021/11/30

ライター: けーいち

ハローエンジニア!

 

プログラミングスクールのメンターとして活動していると、生徒さんの就職活動をサポートするシーンがあります。

未経験での応募の場合はポートフォリオを提出するのが一般的なんですが、見ているとかなり出し方がまずい方がほとんどなんです。。

 

というわけで今回はポートフォリオの提出方法次第で、結果に雲泥の差が生まれてしまう理由についてご紹介してみようと思います!

 

この記事を書いた人
キャリア10年超えのフルスタック(仮)エンジニア。
業務委託で開発案件をこなしつつ、某プログラミングスクールでメンターとして活動中。
採用担当としての活動歴もあるため、書類選考率アップのためのサポートも実施する。
来月は年末対応だから、切羽詰まらないようにしないと。。
Twitter:@k1_searchbank

実はレアな転職市場でのポートフォリオ

「売り手市場」という表現の語弊

こちらの記事でも触れていますが、現在エンジニアは売り手市場ではあるものの、書類選考に関しては非常にシビアな状況となっています。

エンジニア転職で失敗しないために 〜書類選考の攻略法を考える〜

 

書類が目を引くものであることが重要であるように、ポートフォリオも目を引く提出方法である必要があるのです。

 

ポートフォリオを持っているエンジニアは実は少数派

未経験からエンジニアを目指す方はポートフォリオが必須と言われているため違和感を感じるかも知れませんが、実は転職市場におけるエンジニアはポートフォリオをもっていないケースのほうが大多数なんです。

 

要因は主に以下の3点に集約されます。

 

1. ソースコードが公開できないプロダクトに携わっているケースが多い

2. 公開可能なプロダクトを作る余力がない

3. 公開可能なプロダクトが作れる人材は転職市場に降りる前にリファラルで採用が決まってしまう

 

つまり、未経験であっても戦い方によっては駆出しエンジニアと対等に渡り合えるチャンスでもあるのです!

 

ポートフォリオを評価するのは誰か?

書類選考は非エンジニアがメイン

大多数の企業において、書類選考を担当しているのは人事や総務などの非エンジニアの方々です。

エンジニア転職で失敗しないために 〜採用担当の裏側を理解しろ!〜

 

したがって、気を配るべきなのは技術面よりも見た目と周辺資料なのです。

技術面にこだわりすぎて見た目が甘くなってしまうと書類選考を通過できなくなるという、本末転倒な結果となってしまいます。

 

エンジニアは面接準備時点で確認するが、かけられる時間は少ない

もちろん、エンジニアもポートフォリオの評価は行います。

 

ただ大前提として、エンジニアは専任で採用に関わっていないケースが大半なので、普段の業務の合間に目を通すことになります。

自分自身も実際に、業務の合間でポートフォリオをレビューしていましたが、提出された全てのソースコードをチェックできることは不可能でした。。

 

更に上記の点に加え、一般的に複雑なシステムは不具合を起こす可能性も高いというセオリーもあるため、複雑で大規模なポートフォリオについては詳細にレビューされる可能性は低いと考えます。

 

人事に刺さる提出方法 3つのポイント

ひとまず、ここでは人事に刺さるポートフォリオとするために欠かせないポイントについて整理してみます。

 

コンセプトや使い方を説明するスライドや動画

一番影響力が大きいのが事前資料の充実度合いです。

 

ポートフォリオの提出はGithubなどのGitリポジトリを提出するだけの方が多々おられますが、書類選考時点では非エンジニアがほとんどであることを思い出してください。

彼らはソースコードをチェックするわけでも、動作確認が出来るわけでもありません。

 

また、後述のように実際に動かしてみることが出来る環境があったとしても、使い方が満足に説明されていない場合では自発的に触ってもらえる可能性は低いです。

更に、一人あたりに割ける時間も少ないことから、十分に評価できるだけの理解を深めることは相当に難しいと考えます。

 

アピールすべきは技術面ではない、時間は割くことも出来ない、ではどうするか?

1〜2分程度でポートフォリオのコンセプト面や機能についてプレゼンが出来る資料を用意するのです。

 

パワーポイントなどのスライドを作る、1分程度の動画を作る、ポートフォリオにチュートリアル機能を設ける、etc...

形式に拘る必要はありません。

 

ゲームや映画などのトレーラーやCMなどは限られた時間の中で最大限にその魅力、コンセプト、世界観を伝えるわけですが、ポートフォリオでも同じことをすればよいのです!

 

実際に動かしてみることが出来る環境が用意されている

次いで重要なのが、この実際に動かしてみることが出来る環境が用意されているかどうかです。

環境はherokuやEC2、GCPと選択肢がありますが、正直どこでもOKです。

 

強いて言えばその応募先企業で実際に利用されている技術であることが望ましいですが、その部分自体の加点は限られます。

ただ、面接での質疑はより手厚いものになる可能性が望めるので、可能であればチャレンジするのも良いかと思います。

 

不具合についてのフォローがある

最後はこの不具合についてのフォローがあるかどうかです。

 

様々な要因によって不具合は起きますし、サポートが得られない状況で自己解決できない問題に直面してしまうこともあるかと思います。

では問題が解消できるまで応募を出すべきではないのか?というと、個人的にはそうは考えません。

 

大事なのは問題を把握しているかどうか、またその問題についてどこまで理解しているのか改修の目処が立っているかどうかといった部分です。

これは実務における報連相がどの程度できるのかの事前情報となります。

 

更に、非エンジニアの方が評価するのであれば、事前に不具合についての説明があるかどうかでシステムに対する印象が大きく変わります。

事前の説明がなくバグってしまった場合、作業途中だと感じて評価をやめてしまう可能性もあります。

 

改修すべき点についても同様のことが言えます。

気になっている点があったとしても、ブラッシュアップ対象である旨を伝えることができれば必ずしも修正をする必要は無いと考えています。

 

エンジニアに刺さるポートフォリオはどんなものか?

ポートフォリオの内容についての評価は、未経験かどうかで若干の差異があると考えます。

未経験の方に特化したポートフォリオの評価ポイントについてはこちらの記事を、

未経験エンジニアのポートフォリオはこの4点を評価します

 

元採用担当である自分が考えるポートフォリオの作例とポイントについてはこちらの記事を御覧ください!

元採用担当が考える エンジニア転職のポートフォリオの作り方

 

絶対NGなポートフォリオの提出方法も...

一方で、絶対にNGなポートフォリオも存在するのが事実です。。

こちらの記事で主要な点を挙げているので、是非ポートフォリオを提出する前に内容を確認してください。

エンジニア転職のポートフォリオ 書類落ちする理由 5選

 

この記事があなたの就職活動のヒントとなることを願っています!

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この記事を書いたライター

けーいち

著者プロフィール

こんにちは、「けーいち」です!

普段はエンジニアとして、システムの設計や開発を行っています。

エンジニアをやっているからこその「質の高い情報発信」を目指してがんばります!

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