【やめとけ】フリーランスのメリットに飛びつくと痛い目に遭うワケ

記事更新日: 2021/04/29

ライター: けーいち

近年、企業で務めるよりも「自由な働き方」を求めフリーランスになり個人で仕事を受け持つといったスタイルが広まりつつあります。

その風潮を受け、エンジニア業界でもフリーランスに強い関心を持つ人は後を経ちません。

 

自分がメンターとして務めているプログラミングスクールでも「フリーランスになりたいです」といったご相談を受けることが多いです。

ですが、相談者の方のお話を深く聞いていくと、だいたいいつも感じることがあり、それは、、

 

 

みんなちょっと考えが浅くないか?

 

 

ということです。。。

 

一般的なイメージや、相談者から話を聞くかぎり、

フリーランスエンジニアに対する魅力・メリットとしてはだいたい以下の内容があてまることが多いと思います。

 

  • 働く機会が増える

  • 時間に縛られずに働くことができる

  • 年齢に関係なく働くことができる

  • 人間関係のストレスが軽減できる

  • 収入アップが見込める

 

これだけ聞くと、たしかに魅力を感じてしまうのも無理はないかもしれません。

ですが、これらのメリットを同じように魅力と感じてしまっている人にお伝えしたい。

 

安直な考えでフリーランスを目指すのは、まじでおすすめできないからやめとけ」と。

 

というのも、これらのメリットというのは必ずしも誰もが受け取ることができる恩恵ではないんですよね。

 

「実際はそんなにうまいこといかないことの方が多いよ」「思っているほど楽ではないよ」という話を相談者の方にすると、

「あ、、そうなんですね、、」と引き下がっていかれることが多いです。

 

なので今回は「一般的にフリーランスのメリットとしてイメージされやすいもの」に対して、自分なりの見解をお伝えできればと思います。

 

この記事のライター
けーいち
エンジニア歴13年の現役フルスタックエンジニア
SES開発3年→フリーランス2年半→自社開発5年半→フリーランス2年を経て今年から法人化
現在の主な業務:SES開発、自社開発、プログラミングスクールメンター

 

働く機会が増える

働くことを増やすか、減らすか、というのは確かに自分の裁量でできなくはありません。

しかし、受注できる案件の数というのは契約形態などによって大きく左右されるものなので、一概に増加するか?と聞かれると違うように思えます。

 

たしかにクラウドソーシングやフリーランスエージェントなど、フリーランスが仕事を探しやすい環境というものは広まりつつあります。

しかし、ここで注意しなければいけないことは受注者と発注者の間でフェアなトレードが行われた案件が増えているか?ということです。

 

ひとつ自分が問題として感じている点としては発注をかけている側が案件の価格相場をしっかり把握できていない場合があるということです。

発注側と受注側が直でやりとりを行うクラウドソーシングなどでは、発注側の言い値によって報酬額は決まります。

しかし、間にエージェントが介入していない分、

案件の依頼内容に対して価格の相場を低く見積もって募集がかけられてしまうといったケースも度々みかけることになると思います。

通常、相場よりも安いと判断された案件であれば拾わずにスルーすれば問題のないことなのですが、

これが受注側も価格の相場を理解していなかった場合、もしくは案件がまったく獲得できずとりあえずいくらでもいいから請け負いたいと思っている人がいた場合、相場に見合わない価格であったとしても発注依頼が通ってしまうことがあります。

 

こういった事象が頻繁に起こることでクラウドソーシング系で募集されている案件は「価格破壊がおきやすい」「まともな仕事になりにくい」といったものが多くなる傾向にあります。

 

時間に縛られずに働くことができる

ここで知っておいてほしいことは労働形態によっては正社員でも時間に縛られない働き方はあるよということです。

たとえば、以下のような労働形態をとっている企業などがそれにあたります。

 

フレックスタイム制

ちゃんとした大きい会社であったり、メガベンチャーなどでは「完全フレックス制」というものを導入している場合があります。

1日の中に「コアタイム」という時間が定められており、「8時間の勤務時間の内、コアタイムを含めるように働いていれば、

出退勤の時刻はいつでもOKですよ」といった柔軟な雇用形態です。

 

裁量労働制

 通常、8時間は労力として必要であろう業務を、例えば5時間でこなすことができたなら「自分の業務は完了したので帰ります」といったことが通用してしまう契約形態です。

会社によっては「1ヶ月通してちゃんと帳尻が合っていればOK」といった場所もあります。

 

また、逆に「フリーランスだから100%時間に縛られないのか?」というと契約の形態によっては「ちゃんとこの時間に来て下さい」と時間に制約が設けられるケースも多く存在します。

特にSESの契約では労働時間についての取り決めが入ることがほぼ確定しているので、現場次第ではあるものの自由に勤務時間を調整できる環境というのは印象としては少ないように思います。

 

年齢に関係なく働くことができる

フリーランスエンジニアになるうえでもっとも大事なことは技術力とコミュニケーション能力です。

エンジニアは常に新しい技術を追わなければならない職業です。

しかし、一般的に年齢を重ねれば重ねるほど技術の習得速度というのは低下していくため、学習・業務などの効率や要領は悪くなってきてしまいます。

そのことを考慮すれば、必然的に年齢が上がるほど仕事は獲得しづらくなってくるということがいえます。

 

例えばですが、コンビニのアルバイトの面接に「10〜20代の人」と「50代の人」が来たとして、(年齢を除いたあらゆるスペックが同じだったとしたら)あなたはどちらを採用したいと思うでしょうか?

 

これがさらに年齢に加えて、まだ転職したてのキャリアの浅いエンジニアだったとしたら、発注する側としてはかなり不安に感じる要素が多いと思います。

 

例えば、「今までパン屋を10年やってたんですけど今年からWebエンジニアになりました」という人がいたとします。

仮に、事前にわかっている情報がこれしかなかったとしたらあなたはその人に発注したいと、思うでしょうか。

 

ただし、

例外的に「今までパン屋やってきて、こういうところが不便に感じたから、そういう問題を解決するためにWebエンジニアになりました」といった理由付けがあり、然るべき現場に営業をかける、といったことであれば受注できる可能性はいくらか上がることもあるとは思います。

 

人間関係のストレスが軽減できる

正直これが一番理解できないメリットだと個人的には感じています。

まず、

フリーランスエンジニアとして仕事を獲得するためには人間関係がなによりも大事です

 

フリーランスになると身の回りのことは全て自分でする必要があります。

  • 仕事が獲得できるようにセルフマーケティング・ブランディングをする
  • 営業活動を行い、案件を獲得する
  • 案件をころがしてく際にお客さんと折衝して仕様を詰める
  • 開発する
  • 調整する
  • 納品

といった一連の流れが通常だと思います。

この一連の流れのなかでコミュニケーションが一切関わってこないところって、どこかにありましたかね?笑

 

さらに、開発も1人で行える時ならまだ良いかもしれません。

ですが、複数人で開発する現場や案件だった場合は円滑に業務を進めていくうえでコミュニケーションをふんだんに盛り込んでいく必要があります。

 

仕事の発注元としては、

受注者の人となりがわかること、「あ、こういうところを気にかけてくれる人なんだな」といった安心感を得てこそ発注をするわけで。

それが仮に、人とのコミュニケーションが上手くとれない人で、「対人関係でストレスを感じてます」というような人だった場合、はたしてその人は案件が獲得することができるでしょうか。

 

 

正直、人間関係にストレスを感じるような人はフリーランスには向いていないと思います。

そもそも人間関係にストレスを感じることがないような人はおそらくこんなところをメリットとは思わないです。

 

 

嘘のようで本当の話、コミュニケーション能力に自信がなくて「人間関係が減らせるから」といった動機でエンジニアを志望される方を度々見かけることがあります。確かに、エンジニア業界ではコミュ力の高い人材というのは、現場目線でも他の業界より希少な印象です。しかし皮肉なことに良い現場に携わった時ほど、全体のコミュ力の基準値が高いと感じることが多くなります。レベルの高い技術力を持ったエンジニアさんに限ってコミュ力も高いと感じることも感覚としては結構多いです。

 

これがもともとコミュニケーション能力の高い人で「正社員時代の人間関係のストレスで悩まされていた」人だったのであれば、

たしかにメリットと捉えることもできなくはありません。

例えば、「現場で嫌いな人間がいた」とか、もしくは「上司の頭が固くて話が全く通じなかった」とか「パワハラ」とか。

 

ですが、もはやそのレベルになってくるとフリーランス云々の前にさっさと労基へ相談に行って転職を考えるといった方法でもいい気がします。

 

収入アップが見込める

これは大前提として、働くか、働かないかで決まってくるものなので、サボってたらまずお金にはなりません。

前述のように、 労働時間の制約がついてまわる契約形態も一般的であるため「働く時間を増やす」とは言ったものの限度はあるでしょう。

 

また、よく見落としがちになる点としてはフリーランスには正社員のような予期せぬトラブルに見舞われた時のセーフティーネットが予め備わっているわけではないということです。

 

社会保障はもちろん自分で支払いをしなければならないし、万が一に備えた積立も必要になってきます。

そういった部分の出費が増加してくるはずなので、これらを差し引いた時にほんとうに収入が上がっているのかということの見極めは大事になってきます。

そしてこういった手続きは基本的に面倒です。

 

もちろん自分の代わりに手続きや管理を依頼するのであれば、依頼した分お金はかかります。

 

「税金5万返ってきた〜」としても

 

「でも税理士さんに年間15万払ってるんです〜」なんてことをしていたら本末転倒ですからね。

 

ただし、経理上のメリットはまったくないというわけでもありません。

例えば可処分所得などは増やすことが可能になります。

 

収入としての数字が上がらなかったとしても、「経費に記入できる部分」というのは増えてきます。

 

例えば、家賃であったり、使い方によっては車、パソコンなんかはモロに対象になるでしょう。

「お仕事用なんです〜」といって良いモノを買って経費にまわすといったことはある程度可能になります。

 

おわりに

一般にいわれている「フリーランスエンジニアになることのメリット」は誰にでも当てはまるものではありません。

フリーランスエンジニアになる適性のある人だけがこれらの恩恵を受けられるものだという認識を是非もっておいて欲しいと思います。

まずはいきなりフリーランスを目指すのではなく、「自分にはその適性があるのか」をしっかり判断したうえでどのようにしたら効率良く目指すことができるのかを検討してみてください。

 

この記事を書いたライター

けーいち

こんにちは、「けーいち」です!

普段はエンジニアとして、システムの設計や開発を行っています。

エンジニアをやっているからこその「質の高い情報発信」を目指してがんばります!

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