未経験からエンジニアへの転職を考えている人であれば
「SESに入るのだけはやめとけ」
といったネガティブな意見を目にしたことが一度はあるのではないでしょうか。
しかしながら、即戦力が求められる自社開発や受託開発などの開発系の企業へ未経験から就職できる人間というのは、
高学歴や大手企業での経歴などよほどのポテンシャルを感じられるほんの一握りの人たちだけ。
「でもSESからはじめるのはダメなんでしょ?だったらもう開発系エンジニアなんてムリゲーじゃん!」
と感じた方も多いと思います。
しかし、
未経験からのファーストキャリアがSES企業であることは本当におすすめできないのでしょうか?
せきぞー
今回はSES企業から自社開発企業へ転職することができたサイトメンバー「けーしー」の当時の体験を聞かせてもらいながら真相について迫っていこうと思います。
※SES企業が何なのかよく知らないという方は、こちらの記事を読んでから読み進めていかれることをおすすめいたします。
今回の登場人物
経歴の紹介
せきぞー
まずはけーしーさんが今のキャリアに到達するまでの経緯をざっくりとご紹介していただけますか?
けーしー
自分は文系の大学を卒業後、県のIT就職支援で3ヶ月プログラミングの学習をした後、SES事業の会社に入社しました。
そこで3年間の実務を経験した後、現在の自社開発の企業に就職しました。
今の職場は3年目になります。
結論:SESからはじめてもOK!
せきぞー
ご自身がSESから自社開発のエンジニアへ転向できたという立場から、SESから開発エンジニアを目指すというプロセスは賛成だと思いますか?
けーしー
僕はむしろ未経験ならSESからはじめたほうがいいと思っています。
SESはクライアント先で自分が出来る範囲の業務レベルからスタートできるので、無理なくステップアップしていくことが可能なんですよ。
けーしー
SESは契約期間もあらかじめ決まっているので、早いところで3ヶ月、長いと1年以上の場所もありますが現場がコンスタントに変わっていく仕組みになっています。なので各現場で様々な開発の経験を少しずつ積んでいって、その経験を活かして転職するというかたちがベストだと思っています。
問題は同じ場所にずっと留まること
せきぞー
なるほど!なにか注意しておくべきことってありますか?
けーしー
同じ現場に1年も2年もいて、ずっと同じことしかやらないのはNGです。
けーしー
SESといっても業務がいろいろとあって必ずしもプログラミングが出来る業務を担当するとは限らないんですよね。
場合によっては、ずっとマニュアルに沿ってオペレーションするだけの仕事などもあります。
けーしー
実際、エンジニアを目指してSESに入ったはずなのに、 気づけばプログラミングに触ることなくマニュアル通りの操作業務に何年も従事しているなんて人を幾度か現場で見てきました。
とにかく営業さんへアピール!
せきぞー
配属先って選べるんですか?
けーしー
選べないですね。
そこはもう営業担当にひたすらアピールして自分の希望が通るまで自分を売り込むしかないです。
営業さんにアピールしていくと自ずと必要なスキルや条件を提示されたりするので、それができるようになったら「できるようになったんで開発やらせてください!」って言う、みたいな。
せきぞー
え、結構しんどそう。。。
けーしー
あとは経験のある先輩とかと人数合わせってことでセットでついていかせてもらうとかでもいいですし。
一気に飛躍しようとしなくてもステップ・バイ・ステップで良いと思います。
大事なのは、SESからエンジニアになるための導線がしっかり考えられているかです。
けーしー
あとは、SESって人材が全然足りていないので経験が浅くてもプロジェクトのリーダーとかを任せて貰える機会が結構あるので、プログラミングの経験がなかなかできなそうなのであればそういったリーダー経験とかをアピールの材料に使っても全然いいと思います。
2件目、3件目の配属先が重要
せきぞー
そおか〜配属先によって全然経験できることが違ってくるんですね〜。
けーしー
言い方は悪いですけど、最初の一発目は全然しょぼい業務でもいいと思うんですよ。
それよりも2件目、3件目でどこに行かせてもらうかがとても大事です。
1件目の契約が終わるタイミングで営業に要望を伝えて、ダメならどうしたら良いか聞く。
そして言われたことはできるようにする。
資格が必要ならとる、自作でなんか作ってみる、そういった目に見える努力でアピールできれば希望に沿った仕事の案件は絶対に転がってるはずなので、あとはとにかく努力の積み重ねです。
自社開発企業へのアピールは開発の実務経験がなによりも大事
せきぞー
いざ自社開発の企業に転職する際に大事になってくるポイントってどんなところですか?
けーしー
体感になってしまうんですけど開発系への転職を考えるんであれば資格とかよりも実績が重視さるイメージです。
なので実績を積むためにまずは資格をとる、もしくはそれに相当するスキルアップをする。そして実績を積める現場へ配属させてもらう。
というのが転職の際に良いアピール材料になったと思っています。
けーしー
あとはプログラミングとかがまったくできない業務だったりしても、人数の少ない現場だったりするとそこまで経験がなくてもリーダーを任せてもらえる機会が結構あったりするのでそういった経験をアピール材料として使ってみるのも有りだと思いますよ。
結論:自己アピールと地道な努力
せきぞー
ありがとうございます。
今の開発の職場に就くにあたってSESの経験がけーしーさんにとっては役に立ったということがとても良くわかりました。
けーしー
SESから自社開発企業へ転職することはたしかに簡単なことではありません。しかし自社開発へ転職するためにやるべきことはそこまで難しいことではないので「絶対に自社開発へ転職するんだ!」という強い意思をもって努力していれば、自社開発への転職は世間が思っているほど狭き門ではないと思います。
エンジニア志望の皆さん、そしてSESから自社開発への転職を目指している皆さん。
一緒に日々勉強していきましょう!
せきぞー
ちなみにSESから自社開発のようなハイスキル層の転職には転職サイトよりも転職エージェントを活用する方が理想の職場、年収に近づきやすいのでおすすめみたいですよ。
こちらのJobtierさんの記事では、転職サイトと転職エージェントのそれぞれのメリットについてとてもわかりやすく解説されているので気になった方は是非チェックしてみて下さい。
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