プログラマカレッジを受講中に辞めようか悩んだらどうすれば良いのか?

記事更新日: 2021/09/20

ライター: せきぞー

前回、「プログラマカレッジは無料で勉強だけして辞めることは可能なのか」ということについて解説する記事を書かせていただきました。

 

 

今回はこちらの記事に付随して

「受講している最中に辞めるべきか判断するにはどうすれば良いのか」

「辞めると決めた場合に実際どうすれば良いのか」

といった点に着目して話を広げていきたいと思っています。

 

当然、プログラマカレッジを受講する方々は「辞めることなどは想定せずに紹介先へ就職する」最後までやりきる方々かと思います。

しかし、少なからず「辞めたいと感じていても辞めれない」と感じながら受講を続ける人も中には存在している可能性もあります。

そういった方々の参考にしていただけますと幸いです。

 

その前にプログラマカレッジの全容について知りたい方は以下の記事をご参照下さい。

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【注意】プログラマカレッジは良い評判ばかりではありません

更新日: 2020.11.23

そもそも辞める前提で進めていくものではない

今回「辞めるかどうかを決める基準について」という少々後ろ向きな内容で話をしていきますが、

本記事では決してプログラマカレッジを途中で辞退することを推奨しているわけではないということを予めご理解いただけますとありがたいです。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、

プログラマカレッジは受講生が途中で辞退していってしまうと収益が入らなくなってしまう運営モデルになっています。

なので、本記事の意向としてはプログラマカレッジに入ったら就職まで走り切るということを多少なりとも前提として視野に置きながら、受講等を検討していただけたらと思っております。

 

ただ、そうは言っても研修(講座)を進めていく過程で「自分には合っていないかもしれない」といった違和感を覚える人も出てきてしまうことは大いに考えられます。

 

収益構造の問題上、途中で辞めることは運営側にとっては損失でしかありません。

しかし、それは運営側も承知の上でそう決めたことです。

最終的には「ちょっと辞めようかな…」と思った時、「続けていくことが自分にとって有益なのかどうか」を念頭にご自身の判断で決めるということで問題はないかと思います。

 

辞める際の判断基準は?

では、「具体的にどのような状況が辞めるべきと判断する際の基準になるか」を大きく4つの項目に分けて述べていきます。

 

1.プログラミング学習が自分には向いていない

プログラミングというと、パソコンに文字を打ち込んでインターネットのホームページの作成や、スマートフォンのアプリの開発など、自分の思った通りのシステムを開発していくといった作業工程が世間での一般的なイメージとしてあがりやすいかと思います。

 

しかし、思った通りのものを1から一人で作るには膨大な知識と経験が必要になってきます。

 

さらに経験豊富なエンジニアでさえプログラミングにおいて頻繁に発生するエラーとは常に向き合っていく必要があります。

常に引き起こるエラーの原因を改善していく忍耐、そしてうまくシステムが稼働するようなプログラムが組める論理的思考が必要になってきます。

 

そして、一重にプログラミングといっても携わる業種・職種(何を作るか)によって専門的に学んでいく分野は変わってきます

技術の移り変わりが激しいプログラミングの世界では常に新しい技術も学び続けなければなりません

 

プログラマカレッジで学べる内容というのはあくまでプログラミングの基礎であって、就職後の実務を通して常に知識と技術をアップデートしていく気概がなければキャリアアップを図ることは難しいといえるでしょう。

 

ITエンジニアにおいて「問題解決能力・論理的思考・忍耐」は常に付きまとうものであり、これらの考えが受け入れられないと感じることがあるとしたら、無理に学習を続けることもないかもしれません。

 

ちなみに「学習についていけなかったけど、諦めきれない!」と思った場合でも、翌月のクラスでリスタートすることも可能ではあるようです。

Q.授業についていけるか心配です

わからない場合も、授業について行けるように様々な形でサポート体制を整えています。例えば、受講生質問のやり取るような仕組みや、授業後に「理解度シート」を提出して頂き理解度をチェックする仕組みがございます。また授業後には個別に質問できる時間も設けております。それでも授業についていけない場合は、「リスタート」として次の月のクラスから再度授業を受け直して頂くことも可能です。
引用:プログラマカレッジ公式HP

 

2.アドバイザーとの相性がどうも良くない

はじめの3ヶ月間の研修内容に定評のあるプログラマカレッジですが、その後の就職活動を行う上で担当するキャリアアドバイザーとの相性が合わなかったといったコメントが少ないながらもネット上で見られます。

Iさん
評価:
アドバイザーが高圧的
数か月前にプログラマコース受講、ECサイト研修は問題なかったがその後の就職支援が最悪だった。
エージェントが高圧的で人の経歴や足元を見て否定やマウンティングを繰り返してきた
終始、人をなめ腐ったような態度で面談練習を受けさせられ非常に不快な思いをした。
就業先は選ばせては貰えず、勝手に面談を組まれ、キャリアパスの相談や技術的な話題に関しても全く取り合ってくれなかった。
挙句、恫喝や恐喝を受け不安な気持ちで面接を受けざるを得なくなった。
言わされた文句は矛盾塗れで嘘もつかされ誠意を感じなかった。
人間的に問題あるような奴で話にならなかった。
<後略>

担当者ひとりひとりの特性が異なることと、人によって受け取り方が異なることから、必ずしもこうであるとは言い切れないところではありますが、中には「担当者が上から目線、高圧的だった」と感じた受講生の方もいるようです。

上記の方のように「就職先について自分の希望を聞き入れてくれない」といった状況であった場合、ある程度納得のいく企業へ就職することは難しいと考えられるため、

まずはプログラマカレッジの窓口で「担当者を変更できないか」を打診してみて、それが叶わないようなのであれば別の就職支援サービスの利用を検討してみても良いのではないかと思います。

 

ただ、厳しいことを言われることもあるが「逆にそれが良かった」といった声もあることから、否定的な意見だけを鵜呑みにする必要はないと感じるところでもあります。

Hさん
評価:
きつく言われたことが原動力に
<前略>
土日問わず、5~6回ほど面接対策をして頂けた。
きついことを言われたこともあったが今振り返ってみるとそれが原動力になった
結果的に27歳で非正規雇用であっても自社開発系企業やSES企業の1次請け、2次請け企業から内定を複数獲得することができ大変感謝しています。
きつかったけども面接最後には、笑顔でしめる方だったので愛のあるお叱りの言葉だったと思います。
<後略>

ちなみに今回は低評価のコメントにフォーカスしてしまっていますが、ネット上の口コミでは大半の方が「キャリアアドバイザーが親身になって丁寧に対応してくれた」といった前向きな評価をされています。

 

3.紹介された企業に行きたいと思えない

プログラマカレッジでは、企業数は3500社以上、求人数は5000件以上という多くの求人数を保有しているということが大きな魅力のひとつとされています。

しかし、ここで気をつけておかなければならないことは、3500社以上の中から自分の行きたい会社を自由に選べるということではないということです。

各々の受講生が斡旋してもらえる企業というのは研修期間中の評価で事前にある程度絞られることになります。

 

そして、プログラマカレッジは無料のプログラミングスクールである代わりに、プログラマカレッジが紹介する企業へ就職することが入学の条件となっています。

つまり、原則として自分で納得のいく企業が紹介されなかったとしてもいずれかの企業へは就職をしなければならないということです。

転職エージェントの比較サイトとして運営をされている転職ストーリーズさんに載せられている受講生の方の体験談では以下のようなことが述べられています。

200社程に書類選考を申し込んでもらえるのですが、実際に面接を受けられるのは8社でした。私の場合は更に、コロナの影響でWeb系の企業からの面談は全てキャンセルになってしまい絶望しました。

また、紹介した企業が気に入らなければ、断ることもできるようですが、結局は紹介先の企業の中から選ぶことが出来ないので、選択肢が狭まります。

引用:転職ストーリーズ「プログラマカレッジ受講生が本音で体験談・感想を語ります(悪い点も)[第1弾]

なかにはプログラミングが全然関係していないような求人を紹介されるケースもあったとの口コミがネット上では見られることもありました。

 

ですが、ここで注意しておきたいのは、紹介された企業へ就職は原則ではあるが、絶対ではないし、守れなくても罰則もないということです。

もし、キャリアアドバイザーの方としっかりと話し合い、こちらの希望を汲んでもらったうえでどうしても納得がいかなかったという場合であれば、別の就職サービスを併用をしてみて紹介先に大きな違いがあるのであれば

考えてみても良いのではないでしょうか。

 

エンジニアになることだけが正解なのか

本来の主旨とは若干話が逸れてしまうかもしれないのですが、敢えてエンジニアの企業へ就職することだけをゴールとするのではなく、

エンジニアリングの技術を取り入れることを前向きに検討している企業で少しずつシステムを開発させてもらいながらプログラミングの経験を積む

といった方法もひとつの選択肢としてあるかもしれません。
この方法であれば前職のキャリアも活きてくる可能性が格段に上がるはずです。

仮にアドバイザーからプログラミングとはあまり関係のなさそうな企業の紹介を受けたとしても、
その会社でどうやったら学んできたプログラミングを活かすことができるか」考えてみるのと企業への印象が変わってくるかもしれません。

 

4.就職がうまく決まらない

プログラマカレッジから紹介される企業はプログラマカレッジと提携している企業に限定されるため、当然同じ会社に同期も応募する可能性もあれば、既に卒業生が在籍している可能性もあります。

そうなってくると企業側は同じようなポートフォリオを見て、同じような経験談を聞いてきている可能性があるため「他との差別化」が難しくなってくるといった懸念点があがってきます。

 

さらに、前述の「アドバイザーとの相性」の項目にも繋がってくる話にもなりますが、

担当してくれるキャリアアドバイザーは「就活のプロ」であったとしても、必ずしもITリテラシーの高い「エンジニア特化のプロ」というわけではない可能性もあります。

つまり、仮にエンジニアとしての目線を十分に持てていないアドバイザーだった場合、適切なアピールポイントが見えずらく、的確なアドバイスがもらえない可能性がでてくるということです。

 

加えて、スクールからのサポート云々以前に、自分のスキルがどう考えても不十分でどこにも就職できそうにないといった事態に陥る可能性もなきにしもあらずです。

 

もし、そんな状況下であった際に「納得のいく会社に就職する」ことを実現することはできるでしょうか?

いつまでに内定をもらうか」という期限を決めて、それまでに決まらなそうであれば、

更に技術や知識を身につけてから出直すであったり、転職エージェントの利用や、キャリアプランの見直しなど、別のアプローチ方法を考えてみても良いかもしれません。

 

辞めたいけど辞めない人の理由

大半のプログラマカレッジの受講生は辞めることを想定せずにやりきる方々かと思います。

では、逆に辞めたいと思っても辞めない人の心理というのはどういったものなのでしょうか。

これはあくまで憶測でしかありませんが、以下の2点が要因として大きいのではないかと想定されます。

 

  • ここまでサポートしてきてもらったのだからせっかくなら紹介してもらった企業に就職したい
  • 他の手段を使ったとしても選択肢はさほど変わらないだろうと思っている

 

「1」に関しては、相手からなにかしらの施しを受けた時に「お返しをしなければならない」と感じる返報性の原理という心理が働いてしまうからなのかもしれません。

ですが、「就職」というのは自分の人生を大きく左右するかもしれない人生の一大イベントです。

「スクール側の利益」と「自分側の利益」を天秤にかけてみて、将来性が見込める企業へ入社できるかわからないと感じるのであれば、その感覚を尊重した方が良いように思います。

 

「2」に関しては、たしかに別の転職エージェントなどを利用しても、自身のスキルに違いが出るわけではないため系統が似通った企業の紹介になってしまう可能性はあると思います。

ですが、先にも述べたように、担当するアドバイザー(カウンセラー)によってアドバイスの方法は変わってきますし、エージェントによって特化したサービス(業界知識、面接対策、経歴書添削など)が異なってきます

そういったサービスをうまく利用して自己アピール力を伸ばすことで就職の幅を広げることは可能ではないでしょうか。

 

実際に辞める場合はどうする?

まず、辞める際の基準は自分の中でしっかりと決めておいた方が良いと思います。

その上で辞める理由を担当者へ明確に伝えられるようにしておく、そして担当者にはしっかりと誠意を込めて伝えることだと思います。

そのためにも可能な限り、担当者には伝えたいことが伝えられる関係性が築けるよう日頃のやり取りには気を使っておくべきでしょう。

 

ちなみに、本来行うべきではありませんが、

もし仮にプログラマカレッジで就職サポートを受けてる段階で、やむを得ず別の就職エージェントを併用してそっちで希望する企業の内定が取れたという場合。

本当のことを包み隠さずそのまま伝えるのか、はたまた「ここ(プログラマカレッジ)では自分の就きたい仕事に就けない」ということだけを伝えるのかどうかはその時の状況を考慮して判断をするべきかと思います。

 

ここで一番やってはいけないのが何の音沙汰もなく突然辞めてしまうことです

 

冒頭でもお話ししましたが、プログラマカレッジはボランティア団体ではないため、極論すると受講生が紹介先へ就職できないとタダ働きになってしまいます。

したがって運営側は受講生の学習、就職のサポートは全力で行ってくれるでしょうが、全力である分、途中で辞退された時の残念に思う気持ちは強いでしょう。

なので、せっかくお世話になったのに「辞める」と伝えることに引け目を感じるという気持ちもわかりますし、必死に食い止められたり、嫌なことを言われたらどうしようと思う気持ちもわかります。

ですが、運営側の気持ちとしては「どうせ辞めるなら何か言ってから辞めてくれ」に尽きると思います。

言うと言わないでは精神的負担が全く異なります。

何も言わずに辞めることで「どうせ次来る人も突然辞めちゃうかもしれないしな」と思わせてしまったとしたら今後入ってくる受講生にも悪影響を及ぼしかねません

辞めることは本人の自由だとは思いますが、辞め方には是非とも道理を通していただきたい所存です。

 

エンジニア就職におすすめのエージェント

最後にプログラマカレッジを辞めた後、もしくは併用利用するのにおすすめの転職エージェントを紹介して終わりにしたいと思います。

 

Tech Stars Agent

Tech Stars Agentはプログラミングスクールや、Webメディアなども運営する株式会社BrandingEngineerの

「IT/Web/ゲーム業界の『エンジニア』に特化した転職エージェント」です。

同社の一番の強みはアドバイザーのほとんどがエンジニアの経験者の少数精鋭型のエージェントであり、エンジニアの立場に立った的確なアドバイスをもらうことができるという点です。

ただし、エンジニア特化型のエージェントは基本的に「エンジニア経験のある人材向け」であるため未経験エンジニアに紹介してもらえる求人数が少ないということと、

もともとの求人数が他のエージェントと比べると少なめになっているため、その他の大手の転職エージェントとの併用が望ましいと思われます。

 

Tech Stars Agent 公式HP

 

doda

エンジニア転職に特化したエージェントというわけではありませんが、求人数は国内トップクラスの転職エージェントの大手会社です。

求人数が多い他にも職務経歴書の作成、面接対策のアドバイスを行っており、適正診断などのサポートツールも豊富に用意されています。

また、当サイト(SearchBank)でもdodaを利用して転職した経験のあるライターが複数名おり、そのうちの1名はエンジニア転職で利用をしています。

 

doda 公式HP

 

ワークポート

ワークポートはもともとはIT業界に特化した転職エージェントだったためエンジニアとして就職を目指す人であれば登録必須と言われている老舗企業です。

なかでも未経験採用OKの求人数が圧倒的に多く扱われていることが一番の強みと言えます。

登録手続きや、面談でのやり取りが円滑であるところも評価されるポイントになっています。

 

ワークポート 公式HP

 

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【注意】プログラマカレッジは良い評判ばかりではありません

更新日: 2020.11.23

この記事を書いたライター

せきぞー

詳細プロフィール

普段は野外イベントの設営など行っています。

出来るだけ読者の方の視点に立った執筆を心がけていきます!

物静かな性格なため時折南の島に佇む某石像と勘違いされることもあるとか、ないとか。

Twitter:@100Sekizo

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