ハローエンジニア!SEライターのナガヤンです。みなさんは進捗どうですか?
ボクは仕事中よく気が散ってしまって予定通りに進まないことがあるのですが、みなさんもそういう経験ありませんか・・?
今回はバーンダウンチャートを使ってみたら、めっちゃよかったって話をします!
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バーンダウンチャートは予定管理に用いるグラフィカルな手法です。時間と作業量の2次元グラフにより進捗具合を視覚化します。歴史的には、スクラム開発のコミュニティで発明された手法で、2000年頃に最初に使用されました。
この手法の特徴的なところは、グラフが右下がりになっている点です。Y軸を残りの作業量、X軸を経過した作業時間として折れ線を引きます。そのため、時間が進むと残作業が減るように右へ下へと線が伸びていきます。この様子からバーンダウンチャート(burn down chart:燃え落ちるグラフ)と名づけられました。
事前に決定することはいくつかありますが、書き直しが少なく、作業進捗の透明性が保たれることが大きなメリットです。
1. 予定作業を定量化し、残作業量を縦軸とする。
2. 予定期日を明確にし、作業期間を横軸とする。
3. 平均的に進捗した場合を表す、理想線を記入する。
4. 計画通り進捗した場合を表す、計画線を記入する。
5. 作業を開始して、実際の進捗を表す実績線を記入する。
理想としてはこのペースで進捗します、という線です。すべての作業量を作業期間で平均した直線で記入します。
この線が作業計画全体の目安になります。
作業計画ではこのペースで進捗します、という線です。見積りから設定された作業計画に沿って、想定される作業進捗の折れ線を記入します。
計画線はより現実的な指標で記入されるので、理想線の代わりの役割をもちます。スケールが小さい場合やシンプルに運用する場合は省略されます。
実績としてこのペースで進捗しました、という線です。実際の進捗状況から、その時点で残っている作業量を折れ線で記入します。
実績線が他の線より下ならば、よい進捗であると言えます。理想線より上であっても、計画線より下であれば想定内の進捗であると説明できます。
このようにバーンダウンチャートは有用ですが、運用面で注意すべき点もあります。
プロジェクトマネジメントに使用するというのは、用途はそれだけにするという意味です。
人事評価などに使用すると、チームが委縮してパフォーマンスに悪影響が出ます。
一部のメンバーはパフォーマンスが上がることもありますが、一般的には避けた方がよいでしょう。
残業量を明確にするため、プロジェクトのスコープ(実施範囲)を定義しましょう。
スコープが定まっていないと作業が膨れ上がりやすく、炎上する要因になります。
このプロジェクト、この期間で何をするかは事前に明確にしておきましょう。
個人によって作業終了の判断がブレないように、タスクの完了条件を定義します。
ただ進めれば良いというプロジェクトはまずありえません。何をもって終了とするか決めることで、一定の品質を担保できます。
人数が多くなるほど、判断の差が大きくなりがちですので必須です。
えっ?と思うかもしれませんが、とても大切なポイントです。
バーンダウンチャートは進捗状況を視覚化する手法であっても、メンバーが達成すべき目標ではありません。そこを勘違いすると、品質を落としてでも達成させるようになります。
もし実績線が計画線より上であったなら、ラッキーだと思いましょう。なぜなら貴方は視覚化された遅延シグナルを得られたのです。次に考えるべきは、ここから作業を完了させる作戦です。
バーンダウンチャートは、シンプルでありながらプロジェクトの課題発見に有効な見える化ツールです。
個人でも適用できる手法ですので、ぜひ活用してみてください!
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