Internet Explorer が2022年6月16日にサポート終了!このまま使ってたら危険???

記事更新日: 2021/11/16

ライター: ナガヤン

ハローエンジニア!SEライターのナガヤンです。

これまでWindows PC のデフォルトブラウザだった Internet Explorer (以下、「IE」)が、間も無く終わりを迎えようとしています。

Microsoft は、後継のウェブブラウザ Edge に力を入れており、Intenet Explorer は 2022年6月16日(日本時間)にサポートが終了します。

 

Internet Explorer のサポート終了したらどうなるのか。いま使っている場合は何をすべきかをまとめました。

2022年6月16日 Internet Explorer が使えなくなる日

2020年より米マイクロソフトは Internet Explorer のサポートを縮小しており、Microsoft 365 オンライン サービスでの IE サポート終了などを実施してきました。

そして2021年5月19日には、ついに Internet Explorer 本体のサポートの終了予定が発表されました。

Internet Explorer のサポート終了日は、2021年6月15日(日本時間)。

当日の Windows Update 以降、Internet Explorer が起動できなくなり、Internet Explorer を起動しようとすると、後継のブラウザ Edge が起動するようになります。

Internet Explorer がサポート終了するとどうなる?

それではサポート終了を前に、私たちはどのように備えたらよいのでしょうか?

Internet Explorer のサポートが終了すると、次のような影響があります。

  • 強制的にEdgeを使用しなければならなくなる。
  • IEを使い続けるには、セキュリティ上の課題が生じるようになる。

仮にサポート終了の当日にそんな事を言われたら困ってしまいますよね。

IEが使えるうちに対策をしておきましょう。

個人ができる対策は?

個人の場合は、後継のWebブラウザ「Microsoft Edge」への移行がもっともオススメです。

Edge は IE と同じマイクロソフトが提供しているアプリなので信頼性も高く、移行時の心配がもっとも少ないブラウザです。

IE と比べると動作が軽快なので、よりよいWeb体験が得られるはずです。

 

別の選択肢としては、Google の「Chrome」もオススメです。

Googleアカウントさえあれば、どの環境でも同じように使うことができ、スマホとPCで同じ設定が利用できます。

Googleスプレッドシートなど、Googleのオフィススイートを普段使いするのであれば、こちらが良いでしょう。

ナガヤン

そのほか、個人的なイチオシのブラウザは次の2つです。

  • Web標準に貢献しているMozilla の 「FireFox
  • 利用者のプライバシーの保護を第一に掲げる「DuckDuckGo

企業ができる対策は?

企業の場合も「Microsoft Edge」への移行がオススメです。

同じマイクロソフトの後継ブラウザであるため信頼性も高く、低コストで安定した移行が実現できます。

 

ただし企業の場合は、今回のIE対応について真剣に考えなければなりません。

例えば、社内システムなどが長い歴史を持つ場合、現在のウェブ標準では廃止されている機能が存在する可能性もあります。

そのため、従来のシステムがEdgeでも問題なく動作するか、移行のための確認調査を早急に実施すべきです。

 

また、Edge は後継といえども IE は別のブラウザですので、使用感が異なります。

Edgeにすぐ使いこなせるようになる人もいれば、慣れないブラウザに苦戦する人もいます。

そのため、移行時には社員の生産性が一時的に低下することも考えておきましょう。

 

バクくん

それなら IE をそのまま使い続けられるように、Windows Update を止めちゃえば良いんじゃない?

ナガヤン

サポート終了の話をすると、そのように考える方もいますが、とんでもない間違いです。

 

Intenet Explorer のサポート終了、つまり IE の Edge 化は、 Windows Update により実施されます。その Windows Update では新機能の提供のほか、セキュリティ対策のアップデートも行っています。

もし Windows Update を止めてしまえば、確かに IE は利用できるかもしれません。だたしそれと引き換えに、セキュリティ上の危険を招く事になります。

 

情報セキュリティの低下をさせてまで利用する価値がIEにあるのか、いま一度考えてみましょう。

もし企業の情報セキュリティが大事という結論になるのであれば、可及的速やかにブラウザを移行すべきです。

移行の第一候補となるEdgeのメリットは?

個人でも企業でも、IEの後継にEdgeを挙げさせていただきました。

Edge をここまで推薦するメリットは次の3点です。

  • IEと同じ Microsoft が提供しているブラウザなので安心
  • Windowsなら最初から使えるので、インストールしなくてOK
  • IEと比べて、使えるWebサービスの選択肢が広がる

 

この3つに加え、企業の場合は長期的なWebサービスのコストが抑えられるというメリットがあります。

たとえばWebサービスやWebコンテンツを開発会社に発注する際に、IEに対応するのであれば、EdgeなどWeb標準のブラウザのみ対応する場合と比べて、一般に割高になります。

なぜなら、IEは他のブラウザと比較すると非常に古いため、対応していないWeb技術が多数存在するからです。そのため、IE対応時には生産性が高い手法が制限され、開発工数が増えて予算にも跳ね返ってきます。

ナガヤン

お人よしな企業であれば、そのままの予算で対応してくれるかもしれませんが、”サービス”の範疇です。

 

料理で例えると、ガスコンロを使ってたら生産的なのに、薪で火をおこすところから始めなくてはならないような話です。

高級エスニック料理店ならカッコイイですが、日常の家庭料理でやってたらイケてないですよね。

時間も予算もシビアに考えている企業であれば、Edgeへの移行は望ましい未来への投資です。

できるだけ早く別のブラウザに移行しよう

かつてXPのサポート終了した2014年の時も、対応が後手後手となり、セキュリティ的に危険な状況に陥った個人や企業・組織がありました。

そうなってしまうと、大なり小なり、見える形や見えない形で、社会的な信用低下は免れません。

ナガヤン

サポート終了まで1年を切っている今のうちに対策をし、本来やりたいこと・やるべきことに集中できる環境にしておきましょう。

 

この記事を書いたライター

ナガヤン

著者プロフィール

こんにちは、SEライターのナガヤンです!
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サーチバンクでは、エンジニア中心のメンバーで、私たちだからこそできる、べんりで楽しくなる情報を発信していきます!

これからの働き方を考えるメディア「JobTier」にて、対談記事を書いていただきました!

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