MacBookは移動中もスリープで良いのか?

記事更新日: 2020/09/30

ライター: せきぞー

従来より「パソコンを持ち運ぶ時はシャットダウンしてからでないといかない」

といった噂がまことしやかにささやかれてきており、今まで自分もノートパソコンを持ち歩く時は必ず電源を落としてからにしていました。

しかし最近になって久々に(10年ぶりくらい)MacBookの比較的新しいパソコンを購入して昔のパソコンと比べてずいぶんとスマートになったものだなと感じつつ

ふと思ったことがありました。

 

「パソコンてほんとに今も持ち運びの時はシャットダウンしたほうがいいのかな?」

 

そこで今回は最近のノートパソコンは持ち運びの時にシャットダウンした方が良いのか、スリープでも良いのかについて自分の調べたことを共有させていただけたらと思います。

HDD・SSDとは

パソコンの持ち運びの際にスリープにするか・シャットダウンするかについて考えた時に一番の判断材料は

まずMacBookなのか、Windowsのノートパソコンなのか云々の前に、

使っているパソコンの記憶装置がHHDか、もしくはSSDか

ということです。

 

HDDとSSDはどちらも写真やアプリ、パソコン自体を動かすためのプログラムなどその使用しているパソコン全てのデータを保存するための記憶装置、保管庫のようなものです。

一般的に内蔵ドライブ、内蔵ストレージなどと呼ばれたりしています。

 

HDDはハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)の略で、円盤状のディスクに記録されたデータを磁気を使って読み込んだり取り入れたりするタイプの記憶装置になります。

30年ほど前から今に至るまでパソコンの記憶装置として使われ続けている定番のモデルです。

 

MDやCDなどがこの類になります。

はてはレコードなども同じ仕組みの仲間になります。

くるくる回る土台にレコードを置いて上から針を落として溝に刻まれた周波を読み込んでいるあの状態がコンパクトにまとめられたイメージです。

 

SSDはソリッドステートドライブ(Solild State Drive)の略で、半導体を用いて電子の移動によりデータを引き出したり取り入れたりするタイプの記憶装置になります。

USBでパソコンに接続して使用するフラッシュメモリーなどが同じ仕組みのものになります。

SSDは黒いチップのついたただの緑色の板なのでHDDのような物理的な駆動部分がありません

 

SSDはHDDよりも新しく10年くらい前から普及されてきたモデルで現在はこちらのタイプのパソコンの方が多く売られている傾向にあります。

ちなみに両方の機能を兼ね備えたSSHD(Solid State Hybrid Drive)というものも存在します。

 

シャットダウンは記憶装置のタイプによる

いろいろな考え方があるので正解があるわけではありませんが、両方のタイプをはっきり区別するのであれば

 

HDDなら・・・シャットダウンした方が良い

SSDなら・・・シャットダウンしなくても良い

 

です。

 

一番大きな理由としてはHDDにはデータを読み書きするために物理的な駆動装置が設置されているためです。

 

HDDに設置されているディスク(プラッタ)は非常にデリケートで、ディスクのデータを読み書きするための磁気ヘッダ(レコードでいうところの針)がなにかの衝撃でディスクに傷つけてしまうと書き込まれていたデータを読み込むことができなくなってしまいます

 

ちなみにスリープ状態では磁気ヘッダは引っ込んでいる状態なので正直なところHDDもスリープ状態で持ち運びをしてもさほど大きな危険性はないといった話もあります。

しかし、ちょっとした手違い(誤って少し画面を開いてシステムを起動してしまったなど)でスリープが解除される可能性がないともいえないし、磁気ヘッドがディスクの限りなく近くにセットされていることに変わりはありません。

 

せきぞー

ちなみに高校時代、友人の話ですがパソコンではなく外付けタイプのHDDを地面に落として中の写真データが全て飛んで青春時代の思い出をパァにしてしまった奴がいました。

 

対してSSDは前述の通りデータを読み書きする際に必要な物理的駆動がないため振動や衝撃によってデータが破損してしまうリスクが低くなっています。

せきぞー

極論、SSDであればスリープにせずに起動中のままでも記憶装置へのダメージだけを考えたらさほど問題ないように思います。

 

 

電源のON・OFFでもっとも電力を消費する

パソコンだけに限らず電化製品は起動時に一番電力を消費して機体に負担をかけます。

それならば頻繁に使用するパソコンなのであれば移動時や、使用を中断する度にシャットダウンすることはかえってパソコンの寿命を減らすことになるのではないか、

といった考え方もできます。

 

ちなみにスマートフォンやタブレットもSSDと同じくフラッシュメモリーを元にデータの読み込みを行う端末なので、

SSDのパソコンをさらに小さくコンパクトにしたものがスマートフォンだという見方もできなくはないです。

 

そうなった時にスマホをいちいちポケットから取り出してしまう度にいちいち電源を入れたり切ったりしている人を見たことがあるでしょうか?

 

結局は個人の判断

他にも電力の消費量の違いや、データの処理速度の観点からもスリープ状態を維持しておくべきかの判断に繋がってきますが、

今回は「持ち運びをする時にどうするべきか?」というテーマですので、そのあたりは割愛させていただきました。

 

個人的には「パソコンは移動時に必ずシャットダウンしなければいけない」といった話は真実とは少し違っていて、

HDDのパソコンであってもSSDのパソコンであっても短時間の移動であればシャットダウンではなくスリープ状態をキープしたままでも良いくて、SSDならデータや電源の負担の心配も少ない、

といった見解です。

 

MacBookなら2012年以降のシリーズであればSSDが搭載されている機種になるので持ち運びが多い方でパソコンをお探しの方はそのあたりのラインを目安に探してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

せきぞー

詳細プロフィール

普段は野外イベントの設営など行っています。

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物静かな性格なため時折南の島に佇む某石像と勘違いされることもあるとか、ないとか。

Twitter:@100Sekizo

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