Google App Scripts(GAS)におけるvar/let/constの使い方

記事更新日: 2021/02/27

ライター: ナガヤン

Google Apps Script(GAS)において、変数宣言のキーワードには、「var」「let」「const」の3種類があります。

これらのキーワードは変数の性質を示すキーワードです。一般には、クリーンコーディングの観点から「const」の使用が推奨されます。

なぜこれだけの種類があるのか、なぜ「const」が推奨されるのかを解説します。

「ver/let/const」は変数の特性を決める

var は、変数を意味する veriable からとられた、変数を意味するキーワードです。変数宣言するという点では最低限の機能を果たします。

let は、再宣言を禁止します。同じ変数名の変数を宣言することができなくなります。ただし、同じ変数の値を

const は、再代入を禁止します。最も条件が厳しい変数を決められます。

「var」は投げ捨てて「const」を使おう

あなたがメンテナンス性の高いクリーンなコードを書きたいのであれば、基本は「const」だけを使い、どうしても必要な場合に「let」を使いましょう。

なぜなら、const は制限が多い分、可読性に優れているキーワードだからです。

例えば、次のように const を使った場合、長い処理が記述された後でも、何が行われるかは明白です。

const userName = "Alice";

// なんやかんや長い処理

console.log(userName);  // "Alice" とログに出力される

let を使った場合は、再代入ができるため

let userName = "Alice";

// なんやかんや長い処理

console.log(userName);  // "Alice" とログ出力されるかもしれないし、"Bob"に書き換えられているかもしれない

例えば、次のように const を使った場合、

const userName = "Alice";

// なんやかんや長い処理

console.log(userName);  // "Alice" と

例えば、次のように const を使った場合、

「let」「const」は、2020年に導入されたキーワード

「let」や「const」は、2020年のGASアップデートで導入されました。

そのため、以前は「ver」しか使用できなかったという歴史的事情があります。

 

いま、「ver」を使うのはメリットがなく、自分を化石と宣言しているようなものです。

「const」という新しい強力な武器を使って、クリーンなコードを書き上げていきましょう!

この記事を書いたライター

ナガヤン

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これからの働き方を考えるメディア「JobTier」にて、対談記事を書いていただきました!

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