Google Apps Script(GAS)において、変数宣言のキーワードには、「var」「let」「const」の3種類があります。
これらのキーワードは変数の性質を示すキーワードです。一般には、クリーンコーディングの観点から「const」の使用が推奨されます。
なぜこれだけの種類があるのか、なぜ「const」が推奨されるのかを解説します。
var は、変数を意味する veriable からとられた、変数を意味するキーワードです。変数宣言するという点では最低限の機能を果たします。
let は、再宣言を禁止します。同じ変数名の変数を宣言することができなくなります。ただし、同じ変数の値を
const は、再代入を禁止します。最も条件が厳しい変数を決められます。
あなたがメンテナンス性の高いクリーンなコードを書きたいのであれば、基本は「const」だけを使い、どうしても必要な場合に「let」を使いましょう。
なぜなら、const は制限が多い分、可読性に優れているキーワードだからです。
例えば、次のように const を使った場合、長い処理が記述された後でも、何が行われるかは明白です。
const userName = "Alice";
// なんやかんや長い処理
console.log(userName); // "Alice" とログに出力される
let を使った場合は、再代入ができるため
let userName = "Alice";
// なんやかんや長い処理
console.log(userName); // "Alice" とログ出力されるかもしれないし、"Bob"に書き換えられているかもしれない
例えば、次のように const を使った場合、
const userName = "Alice";
// なんやかんや長い処理
console.log(userName); // "Alice" と
例えば、次のように const を使った場合、
「let」や「const」は、2020年のGASアップデートで導入されました。
そのため、以前は「ver」しか使用できなかったという歴史的事情があります。
いま、「ver」を使うのはメリットがなく、自分を化石と宣言しているようなものです。
「const」という新しい強力な武器を使って、クリーンなコードを書き上げていきましょう!